裕福と貧困とアイデンティティとプライドと・・・①

【ニオイに敏感なフィリピン人!?】
【なんで暑いのに長袖をきるの!?】
私は2年半フィリピン・セブに住んでいますが、フィリピンについて…
フィリピン人の国民性について、常に奥が深いなぁ、と考えさせられています。
特に、フィリピンにおける裕福と貧困の実態は一目瞭然です。
貧しい人たちの中には物乞いをする人もいますし、ストリートチルドレンもいます。
そんな格差社会で形成される、フィリピン人のアイデンティティというのは、おそらく私たち日本人の想像とは大きな差があるんじゃないかな、、と思います。
私たち日本人にも貧富の格差はあるでしょう。
しかしそれは一見で分かるモノではありません。
ボロボロの服を着ているや、靴が壊れている、体が汚れているといった貧しさを見る事はそう多くは無いでしょう。
そして、そのような貧しさは、この国にとっては決して珍しい状態ではありません。
2017年の調査ではフィリピン人の約50%が自分自身を【貧困である】と自己評価しています。
しかしその一方、貧困である事に恥ずかしさを感じ、貧困と他人から評価されることで、
【信頼を得れない】と気をもむフィリピン人も少なくありません。
そんな格差社会から生まれた、不思議な文化があります。
まず、【ニオイ】に敏感な事。
常夏の国フィリピン、【ニオイ】を出さないのは一つのエチケットのようです。
また、【ニオイ】があるという事は不潔というイメージを彷彿させますよね。
不潔というのは貧しさを連想させます。
これは、《不潔=清潔に出来る環境ではない》という印象を生むという事が、自分の印象を左右する一つのファクターのようですね。
なので、フィリピンのドラッグストアでは多種多様のデオドラント用品が充実してるんですね!
次に【長袖】を着るフィリピン人が結構多いという事。
常夏の島セブ・・・長袖は暑くないのかしら・・・って前は思っていました。
もちろんファッションで長袖を着ている方も多いと思います。
しかし、聞いた話ですが、【エアコンが効いている職場で働いている、もしくはエアコンが効いている環境にいる】
というポジティブな印象が働くから長袖を好んで着るという事もあるみたいですね~。
これも自分自身をアピールする一種の方法と聞いたことがあります。
でもまあ、実際、こちらのオフィスなどはエアコンが効き過ぎていることが多いので、それで長袖を着ている人も多いという事も事実かと思いますので、一概には言えませんがね。。
とはいえ、オフィスで仕事が出来るということ自体が一つ、自分自身のアイデンティティともなりうる。
という事も否定できません。
このように、フィリピン人の方は私たち日本人よりもよほど、
【ニオイ】や【身に着けているもの】に対して敏感なのかもしれません。
日本人の皆様、フィリピンにいらっしゃった際、、、
特に、【ニオイ】にはご注意を!!笑
なあ~んて・・・笑
ちょっと真面目に・・・
そもそもフィリピンの方は日本人に文化背景や経済的背景を理解してもらおうと思って無いかもしれません。それは、私たち日本人が他国の人に自国の文化背景などを汲み取ってもらおうなんて思ってないと同じように。
しかし、そこでお互いがお互いの文化背景や経済的な背景を汲み取って互いのバックグラウンドを考慮しあえる関係があれば、
それはとっても素敵だなあ、
なぁ~んて思いませんか。。。
少なくとも、私たち日本人がもしフィリピン人の方と会ったり、お仕事をしたりするときに、フィリピンの文化背景・経済背景を汲み取れれば、きっと素敵な関係を築く事が出来るかもしれな~い!
なんて思います。
フィリピンの貧困については合計で3回記事にしようと思ってます。
次は【フィリピンのタフな歴史と底抜けに明るいフィリピン人】です。
もしも、ご興味をもって頂ける人がいらっしゃれば、嬉しいなあ。
LSJP Inc.
COO
関根侑希

投稿者:GLOBAL SOURCING